会社情報
事業者名(会社名) | みかんのみっちゃん農園 |
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住所 | 和歌山県有田郡有田川町 643-0144 |
業種 | 農業 |
事業内容 | 有田みかん、その他柑橘類60品種の生産・販売 |
「山という山は、すべてみかん畑」というほどみかん畑が広がる有田川町。町の中央を流れる有田川を挟んで左右に山々が連なる山間地域です。和歌山県を代表するブランド「有田みかん」の産地として知られています。
この地で、江戸時代から代々営んできた農園を受け継ぎ、有田みかん農家の6代目として奮闘しているのが、小澤光範(おざわ みつのり)さんです。
自らの愛称を冠した「みかんのみっちゃん農園」では、約9,000坪の農園を管理。極力農薬を使わず、味にもとことん追求して、約60品種の柑橘類を生産しています。
みかんのみっちゃん農園は、老舗でありながらSNSを活用してみかんの美味しさや魅力を発信するなど、独自の試みでも話題です。小澤さんは、みかんの被り物を身につけ、みかんの非公認ゆるキャラとしても活動しています。
大学では、農業生産について学んだ小澤さん。しかし、当初は家業を継ぐつもりはありませんでした。卒業後は、食品卸会社のマーチャンダイザーとして農産物の買い付けのために全国を飛び回る日々。その中で出会ったある農家さんが、小澤さんの農業に対する意識を変え、就農後のユニークな活動に影響を与えています。
6代も続く伝統的な農家のスタイルと、会社勤めの後にUターン就農した小澤さんだからこそ実現できる新しい農家のスタイル。この両方を兼ね備えた農園はなかなかありません。将来的に本気で就農を目指したい方にとって、学びの多い体験となるはずです。
今回体験できる内容
みかんの収穫時期は、9月半ば頃から冬の間。収穫後は選別などの出荷作業も行います。みかんのみっちゃん農園では、温州みかんだけでも100トン収穫していますので、この時期が一番大忙し。
春には剪定作業、花が咲いてきたら、大きい実を収穫するための摘蕾・摘果作業が収穫前まで続き、その間にも定期的に防除や草刈り、肥料まきを行います。
時期によって作業が異なるため「季節ごとに1〜2ヶ月就労すれば、作業の要所や年間のある程度の流れがわかってくる」と小澤さん。
今回の2泊3日の体験を一歩踏み出すためのきっかけとしてください。徐々に滞在期間を延ばし「ここで生活できる」という目処が立てば、移住や就農への自信につながるでしょう。
どんな人に来てほしいですか?と尋ねると「足腰が強くて、山登りが苦にならない方」と一緒に農園を営む奥様から意外な答えが。みかん畑は想像以上に急斜面に広がっています。作業を行うには、肉体的なタフさも必要。中途半端な気持ちでは務まらないのです。
さらにみかんは、雨が降ると収穫ができません。濡れた状態で収穫をすると腐ってしまうからです。だから作業時間も天気次第。収穫できない日が休日です。「自然とともに働く」ことの楽しさも厳しさもぜひ体験してほしいと思います。
仕事・くらしの特徴
ご両親をはじめ身近に農業従事者がいたからこそ、その厳しさも肌で感じていた小澤さん。しかし、SNSを活用して消費者とダイレクトにつながり、直販に挑む農家さんと出会い衝撃を受けます。楽しそうに仕事をする姿も印象的でした。
「SNSを使った工夫で生産や販売まで考える農家なら自分にもできるかもしれない」と新たな可能性を感じ、家業を継ぐことを決意。
基本的に農家の多くは、JA(農協)に販売を任せ、農産物を作ることに特化するのが従来のスタイルです。そこで小澤さんはまず、JAの規格から外れて、販売できないみかんに目をつけます。
規格外といっても味は正規品と同じ。美味しさを知ってもらうために和歌山を初め、大阪や京都、兵庫、時には東京のイベントなどに足を運び、たくさんの方に試食をしてもらいました。すると次第にみかんのみっちゃん農園のみかんを買いたいと言う方が増え、商品開発やメディアへの出演依頼なども舞い込むようになります。
高級食パンの「乃が美」の温州みかんジャムとのコラボをはじめ、全国の有名店に商品を卸すなど、華々しい活動は今や注目の的です。しかし、小澤さんの原点は、あくまでも「有田みかん」ブランドを守り、A級規格品の価値を上げること。「質の高い美味しいみかん」があるからこそ、SNSやゆるキャラを用いた広報活動が生きるのです。
気温が1度上がると生育方法が変わるみかん栽培。毎年同じことを繰り返していても美味しいみかんはできません。自然環境に合わせた柔軟な対応が求められる奥深い世界。その難しさ、面白さを小澤さんの元で感じてみませんか?
体験スケジュール
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.みっちゃん農園の説明
・会社と作業についての説明
3.仕事のお手伝い
・みかんの収穫・選別(秋〜冬)
・剪定作業・農薬の散布・肥料まき(春、夏)
・摘蕾・摘果作業(春、夏)
※実際の仕事状況・時期によって変更があります。
2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・みかんの収穫・選別(秋〜冬)
・剪定作業・農薬の散布・肥料まき(春)
・摘蕾・摘果作業(夏)
※実際の仕事状況・時期によって変更があります。
3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・みかんの収穫・選別(秋〜冬)
・剪定作業・農薬の散布・肥料まき(春)
・摘蕾・摘果作業(夏)
※実際の仕事状況・時期によって変更があります。
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
補足事項
最少催行人数:1名
宿 泊 場 所 :近隣宿泊施設
体験経費
参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
※初回の体験のみ適用
食費:自費負担
交通費(自宅~集合場所):自費負担
体験者の声
「みかんのみっちゃん」さんはもともとSNSで拝見していました。SNSで販路を拡大している点から、個別の販路拡大について実際にお話を伺いたいと思っておりました。そんな時に「しごと・くらし体験」を見つけて、私にぴったりなプロジェクトだと思い、申し込みました。
実際に体験してみて、みかん農家の裏側(除草剤を撒く、摘果をするなど)を学べました。また、農業の未来についてしっかりとディスカッションもでき、私にとってとても有意義な時間となりました。
本事業があったから、私は「みかんのみっちゃん」とお会いすることができました。まだ移住の目処はたっていませんが、これからも定期的に和歌山に訪れようと思います。ありがとうございました。(20歳代・千葉県在住)
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みかんのみっちゃん農園は格別だと思います。
私が体験させて頂いて、沢山のお話をさせて頂いたことは、どこの農家さんに伺っても出来たことではないと思います。県からも、更なる支援を是非行っていって欲しいと思います。和歌山県やみかん農家を代表する素晴らしい農家さんに出逢えたこと、本当に光栄に思います。努力を続けている姿、沢山のみかんが届けられる裏側などを知ることができ、本当に尊敬と憧れの気持ちを抱きました。
携わって下さった皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。また引き続きどうぞ宜しくお願い致します。(20代・神奈川県在住)
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自分が興味のある農業に関するしごと体験をさせていただけて有意義な時間となりました。
農家さんの様々な事情などを知ることができ、自分の考えを見直すきっかけとなりました。また初めて和歌山県に行ってみて、気候の違いだったり、地形や地域の違いを肌で感じることができました。次はプライベートでも訪れたいと思ってます。今回はありがとうございました。(20代・滋賀県在住)
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楽しくやらせていただきました。ありがとうございました。
伺ったお話を踏まえて今後移住してどう生きていくか検討したいと思います。(30代・東京都在住)
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2日間という短い日程ではありましたが、おいしい”みかん”を作るために欠かせない草刈りを体験させていただきありがとうございました。
この体験から得たことは2点あります。みかんづくりには気候、日当たりなど土地の特性、土の栄養素の配分、作業の労力…など、美味しいみかんを作るための手間が各生産者さんごとにかけられている点、プライベートも充実していてみかん農家ライフを満喫されている点です。
小澤さんとの作業や会話で得た様々な知識、経験談を活かしていき、また一緒に活動したり情報共有させていただけたら幸いです。(大阪府在住)
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三日間働かせていただいてとても良い経験になりました。実際に、農業の経験・知識がものを言うのだと直接感じました。とても大変な作業や地道な作業、みかんを作り出荷するまでの時間や労力を知ると、店頭で売られているみかんなどを見ると生産者の方に頭があがらない思いになります。それほど、大変だし地道だけど一つ一つ丁寧に育て上げたときの感動は計り知れないものがあるんだろうな、と思いました。そして、今回受け入れてくださったみっちゃんをはじめ、ご家族の皆様がとても親切にしてくださり「よぉ〜来たな」と言ってくれたり、すごく馴染みやすく想像していた田舎の農家さんとは全然違うことに感動しました。教わったことは、仕事やくらしのことだけでなく、人生はもっともっといろいろ素敵なできごとがあり出会いがあることを教わりました。町内を一望できる絶景は素晴らしく食べたみかんは甘酸っぱくいい香で、摘果のときも八朔の香りがして楽しかったです。(東京都在住)
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