Shared Residence Flag

持続可能な暮らしを目指す山の中のシェアハウス

会社情報

事業者名(会社名) Shared Residence Flag
住所 和歌山県海草郡紀美野町田112
業種 賃貸住宅業
事業内容 シェアハウスの運営、地域づくり

和歌山県北部に位置する紀美野町は、町の中央に紀の川水系の貴志川が流れ、山林面積が町の75%を占める自然豊かな地域。星が美しい町としても知られ、町立のみさと天文台は、肉眼で天の川を見ることができる人気のスポットです。

Shared Residence Flagは、そんな紀美野町の山間部にあるシェアハウス。3.7ヘクタールの敷地に建つ築150年以上の古民家に、現在4世帯8人が暮らしています。

コンセプトは“持続可能な環境と地域づくり”。できるだけ環境に負荷をかけない方法で、食料だけでなく、福祉や雇用なども含めた“暮らしに必要なもの”を地産地消できる仕組み作りに取り組んでいます。

しかし、だからといって環境にいい暮らしのために厳しいルールを設けているわけではありません。シェアハウスというスタイルを取り入れることで「田舎暮らしのハードルを下げ、暮らし方の選択肢の一つとして多くの人に知ってもらいたい」とオーナーの片桐翔太さん。

住民同士が協力しながら生活することで、田舎暮らしのノウハウが自然と身につくShared Residence Flagは、現在入居者を募集中です。自分の理想の暮らしを探している人には理想的な体験となることでしょう。

今回体験できる内容

Shared Residence Flagの体験は、田舎暮らしと地域・コミュニティづくりの大きく2つに分けられます。

自分たちで米や野菜の栽培を行うだけでなく、近隣の農家さんのお手伝いをしたり、山菜を取りに行ったり。狩猟を教わり獲物をさばくこともあります。安心・安全な食料確保は暮らしの基本です。

また、山林を整備し薪を作る。その薪でお風呂を焚いたり、炊事を行ったり。住まいの修繕などのDIYももちろん自分たちで行います。

片桐さんは、古民家再生事業などを手がけるKATAKOTO CRAFTSの代表も務められている方。移住後の住まいの整え方についても学べるはずです。

【KATAKOTO CRAFTSの体験にも興味のある方はこちら】
https://www.wakayamagurashi.jp/work/experience/katakotocrafts

そしてShared Residence Flagの良いところは、「田舎暮らしを住民のコミュニティの中で体験できること」と話すのは、片桐さんの奥様の祐保(ゆほ)さん。

フリーのカメラマンや動画クリエイターとして活動している方や前職で養護教諭やキッチンカー事業者だった方など多彩なシェアハウスの住民たち。

「紀美野町をどう暮らしやすい町にしてくのかを熱く語る住民の中に加わり、それぞれの人生観を知ることができる」とShared Residence Flagの魅力を語ってくれました。

現在は、使われていない小学校の跡地をコワーキングスペースや食堂として活用するプロジェクトが進行中。自分たちの暮らしを自分たちの手でより良くする地域づくりの醍醐味を肌で感じてください。

しごと・暮らしの特徴

近年、ますます広がりを見せるシェアサービスですが、人口の少ない山間部にあるシェアハウスは珍しい存在です。

移住当初は「時間を惜しまない丁寧な暮らしがしたかった」と祐保さん。しかし実際は、農作物からも子どもからも目が離せず、時間に追われる日々。理想と現実の間で、限界を感じることもあったと言います。

それがシェアハウスでの暮らしにシフトしたことで一転。住民が子どもの面倒をみてくれている間に、みんなの食事を用意するなど、住まいだけでなく生活に必要な労働も上手くシェアできるようになり、生活にゆとりが生まれたそうです。

さらに、住民が請け負ったアニメーション制作の仕事を、別の動画クリエイターの住民と協業して完成させるなど新たなシェアの形も実現しました。住居のシェアを起点に好循環が生まれ、持続可能な暮らしの方法は実に多様です。

片桐さんは、「Shared Residence Flagの敷地内に短期の宿泊体験施設を整え、新たな雇用も生み出していきたい」と半農半X的なスタイルで、自分の仕事をしつつ、施設のスタッフとしても収入が得られるような、住居と仕事をセットで提供できる場作りにも意欲を燃やしています。

環境負荷の軽減ということだけでなく、暮らしの課題にしっかりと向き合うことで持続性を高めるShared Residence Flag。ぜひここで、新しいシェアの形を体感してほしいです。

体験スケジュール

1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「Shared Residence Flag」の仕事の説明
3.仕事のお手伝い
・暮らしを支える仕事
(掃除、炊事、買物、薪割り、風呂焚き等)
※実際の仕事状況によって変更があります。

2日目(9:00~17:00)
1.仕事のお手伝い
・暮らしを支える仕事
(掃除、炊事、買物、薪割り、風呂焚き等)
・食を支える仕事
(農作業、山菜取り、狩猟・解体等)
・地域を支える仕事
(山林整備、農家手伝い等)
※実際の仕事状況や参加者の適性に合わせて行います。

3日目(9:00~15:00)
1.仕事のお手伝い
・地域づくりの仕事
(住民プロジェクトへの参加、地域の方との交流)
2.最後のまとめ
・体験の感想、質疑応答
※実際の仕事状況によって変更があります。

補足事項

最少催行人数:1名〜
宿泊場所 :Shared Residence Flag
集合場所:Shared Residence Flag

体験経費

参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
※初回の体験のみ適用
食費:自費負担
交通費(自宅~集合場所):自費負担

体験者の声

2泊3日の期間の中で、普段の環境ではとてもできないことを数多く体験することができました。ありがとうございました。(奈良県在住)
─────────────────────────
将来、田舎暮らしをしたい、リフォームをしたいと考えていましたが、いい部分と難しい部分が短期間でも垣間見ることができ、今後の参考になりました。(北海道在住)
─────────────────────────
片桐さんとの会話などを通して、田舎ぐらしの基礎を学ぶ機会を得ることができました。
また事業を円滑に推進するため、地域を活性化させる活動を行う上で、行政の方針を事前に理解しておく重要性を感じました。行政や現住民の移住者に対する考え方をきちんと理解したい上での移住としないと後々生活不便となる可能性があるため、地域を理解するため、多くの人と出会い、多面的に理解することでギャップを埋めることができると改めて実感することができた。(奈良県在住)
─────────────────────────