西岡農園

温州みかんの農家
事業者名(会社名) 西岡農園
住所 和歌山県海南市下津
業種 農業
事業内容 温州みかん、清見オレンジなどの生産、販売

四季を通して温暖な気候で、美しい海岸沿いにある和歌山県海南市。伝統的な街並みが保存されている一方、2020年にカフェ併設の図書館が新設されるなど、歴史と新しい風の共存する町です。

ここで50年以上みかん農家を営む西岡照高さん。20歳で農業大学を卒業、家業の西岡農園を継ぎました。朗らかで、何でも教えてくれる西岡さん。経験に裏打ちされた知識に溢れていて、「ほぉ、なるほど。」とうなづいてしまうことばかりです。

そんな西岡さんも順風満帆なことばかりではありませんでした。

「農業を始めたとき、みかんの物価がすごく下がったんだよね。今の1/10くらいに。違うもの作ろうにも、平地が少ないからみかんしかなかった。」

世の中のニーズに振り回されることも多く、伊予柑やネーブルを作っていた時期もあったそう。

そんな苦しい中でもみかんに向き合い続け、今では温州みかんが売上の8割を支えています。

50年間、同じ土地で1つのことやり続けることは並大抵のことではありません。この体験ではみかん農業のノウハウはもちろん、どんな変化の中でも続ける大切さを学べるはずです。

今回体験できる内容

今回のしごとくらし体験では、みかんの収穫だけではなく、時期によっては貯蔵のお手伝いもしていただきます。

西岡農園では収穫したみかんをすぐ出荷するのではなく、一度貯蔵庫に保管します。2ヶ月ほど寝かせることで、酸っぱさが落ち着き、甘さとのバランスが絶妙に取れるんだとか。これが全国でも珍しい”蔵出しみかん”です。

「人間の味覚は、甘さより酸のほうが感じやすい。だから蔵に保管して、酸を抜いてやることが大事なんだよ。」

どんな行動の裏にも論理がある西岡さん。経験則だけではないからこそ、学ぶことが非常に多いです。

今回の滞在中には、そんな西岡さんと一緒に食事をする時間もあります。みかんの育て方、農業を始める上で大事なこと、地方に住む心得。あなたの疑問をぶつけてみてください。広大な海を見たときのように、ハッと視界がひらける答えがあるはずです。

しごと・くらしの特徴

みかん農業の酸いも甘いも知っている西岡さん。これから農業を始めるなら、兼業がいいのでは、と言います。

「農業一本で生活を成り立たせるのは本当に難しい。技術はいくらでも教えられる。けど、場所によっては不作になる可能性も高いし、ものによって時期も決まっている。」

昼は農業、夜はバイトをしている方もいるそうです。

「実は、僕もみかんだけでなく、花をハウスで作っているんですよ。」と西岡さんは笑います。

1つのことを続けるためには、しなやかな発想が必要かもしれないですね。

農業のリアルを知りたいという方はもちろん、1つのことを続けられないと悩んでいる人にも、この体験で得られることは多いと思います。置かれた場所で美しく咲き続ける、みかん農園を訪れてみませんか?

スケジュールイメージ

1日目(13:00~17:00)
 1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
 2.西岡農園の説明
 ・農園の説明
 ・仕事内容の説明
 3.仕事のお手伝い
 ・みかんの収穫、選別、貯蔵
 ※実際の仕事状況によって変更があります。

2日目(9:00~17:00)
 1.仕事のお手伝い
 ・みかんの収穫、選別、貯蔵
 ※実際の仕事状況によって変更があります。

3日目(9:00~15:00)
 1.仕事のお手伝い
 ・みかんの収穫、選別、貯蔵
 ※実際の仕事状況によって変更があります。
 2.体験の感想、質疑応答

補足事項

最少催行人数:1名
宿 泊 場 所 :近隣宿泊施設(海南駅前のホテル)

体験経費

参加費:無料
宿泊費:3,000円/泊まで補助あり
※初回の体験のみ適用
食費:自費負担
交通費(自宅~集合場所):自費負担