会社情報
事業者名(会社名) | kitchen nicori(キッチンニコリ) |
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住所 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地5-2-33 |
業種 | 飲食業 |
事業内容 | イタリア料理、メキシコ料理、スペイン料理 |
那智勝浦町の商店街にひときわ賑わいを見せるお店があります。イタリア料理をはじめ、メキシコ料理やスペイン料理などバラエティに富んだ料理を提供する「kitchen nicori」(以下「nicori」)。蛍光色の温かい照明と木のぬくもりが感じられる店内で、連日多くの観光客や地域の人たちが食事や会話を楽しみます。「枠にとらわれない飲食店」を掲げ、さまざまなことに挑戦していく「nicori」。今、一緒に働くメンバーを募集しています。
那智勝浦町は、和歌山県南部にある人口1万4000人ほどが暮らす町。温泉や世界遺産にもなった熊野古道があり、生まぐろをはじめとする新鮮な海の幸が堪能できることなどから観光地としても人気の町です。
そんな那智勝浦町へ移住し、2018年3月に「nicori」をオープンしたのが、京都府笠置町出身の奥田裕也さん。以前は家業の建築関係の仕事をしていましたが、奥様の地元である那智勝浦町への移住を機に、憧れだった飲食業の世界へ入ることにしました。
奥田さんは、イタリア料理店、日本料理店、カフェといった複数の飲食店で計十数年に渡って修業を重ねた後、人通りのある紀伊勝浦駅前の商店街でご自身の店を構えることに。空き家の持ち主と交渉し、大工さんとご自身で半年ほどかけて改装して、愛着のある店舗へと仕上げました。現在は社員1名、アルバイト6名、奥様をあわせた8名と一緒に、切磋琢磨しながら和気あいあいと働いています。
今回体験できる内容
しごとくらし体験では、ホールとキッチンのお仕事を体験していただきます。接客や料理の配膳、片付け、生地から仕込む窯焼きピザやタコス作りなど、できることから始めます。
奥田さん曰く「nicori」で働くことで得られるものは大きく二つあります。一つ目は、奥田さんが多種多様なお店で培ってきたノウハウ。スタッフには、レシピもマニュアルもすべて共有しています。奥田さん自身がさまざまな飲食店で修業を積んだ分、一緒に働く人にとっても「nicori」での経験が将来の目標を達成するきっかけの一つになればと話します。
二つ目は、自分磨きをすることによる自信です。「nicori」で働くなかで自分の得手不得手を知り、いろいろな人との関わりのなかで自分自身がオープンになっていく。そんな経験が自信に繋がっていくと奥田さんは感じています。
現在、スタッフの平均年齢は29歳。冗談を言い合う仲の良い職場だそう。
「慣れないうちはギクシャクしたりもするんですけど、時間が経てば楽しく仕事をしてくれている子が多いと思います。いい部分も、わるい部分も、その子の本領を発揮させたいんです。『自分が自分でいられる場所』と言ってくれた子がいて、それが嬉しかった。行くのがしんどいと思われる職場にはしたくなくて。コンセプトが、笑顔の『nicori』なので。」
スタッフのマサキさんにお話を伺うと、「nicori」で働くことの良さについて実感を込めて話してくれました。
「コミュニティがものすごく増えますね。お料理は丁寧に教えてくれますし、仕事はやっていくしかないですけど、知らない土地で住むうえで一番不安なのって人間関係だと思うので。もちろん繋がっていけるかは自分次第ですけど、その手助けをしてもらえます。知っている人がいるだけでこの町で暮らすのが楽しくなる。あと、この町の人たちは本当に温かいので、一回仲良くなるとみんな仲間っていう感じです。」
仕事のこだわり
「nicori」は、既存の枠にとらわれず、時代に合わせて変化していくお店だといいます。では具体的に「枠にとらわれない」とはどういうことなのでしょうか。奥田さんは、「nicori」として実現したい“夢”ともいえる理想の姿について話してくれました。
「100年続けられるお店を掲げているんです。10年先は見えてるけど、100年先は見えていない。続けるためにはどうしたらいいかを常に考えます。その一つとして少しずつ進めているのがアパレルのオリジナルブランド。飲食店って、それだけではできることが限られてしまうので、もっと選択肢があればと思ったんです。デザインの企画、PR、マーケティング、いろんな部署があって、その人の長所が活きる仕事を与えてあげたい。個人の夢ではなくて『nicori』としての夢です。このお店はみんなで作ったもので、僕自身もすごく助けられているからお店に恩返しがしたいんです。」
それぞれの個性や視点を持った人たちが集まり、活かし合える場を作ることで、斬新で楽しいものを作り上げていく。奥田さんのお話からはそんなイメージが伝わってきます。体験者や就職希望の方に期待することも、「外からの新しい風が吹くこと」だといいます。.
「地元の人に来てもらうのもありがたいけど、外の人に来てもらえると違うかたちの『nicori』ができていくのかなとワクワクしています。お店として一番大事にしていることが『お客さまが喜ぶことをする』なんです。『こんな料理見たことない』という驚きを作っていきたくて。ここでしか食べられないもの、ここでしか楽しめへん空気とかを大事にしてるから。そういうことを相乗効果で盛り上げていければ嬉しいです。」
体験希望者や迷っている人へのメッセージを尋ねると、「僕も移住者だから移住の不安はいろいろわかります。不安なことは無いようにするので、移住は楽しいものだと思ってモチベーション高く来てもらえたら嬉しいです。」と奥田さん。仕事面だけでなく、住居探しなど生活面でのサポートもできると話します。
仕事に対する奥田さんの姿勢を近くで見るだけでも、きっと何か得るものがあるはずです。興味を持った方は、お気軽に体験にお申し込みください。
体験スケジュール
1日目(10:00~22:00)※以下のタイムラインに沿って働きますが、勤務時間は要相談。
1.10:00 ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.「kitchen nicori」の説明
3.仕事体験
<ランチ>
10:30~11:20 営業準備(1.2Fフロア掃除機掛け、テーブルセット、トイレ掃除、サラダ準備)
11:30 オープン
ドリンク・サラダ作り、レジ、洗い物、電話対応
13:30 ラストオーダー
後片付け、ディナー準備
14:30 勤務終了、賄い
<ディナー>
17:30 出勤、営業準備(ドリンク補充、予約・セッティング確認)
18:00 オープン
ドリンク作り、レジ、洗い物、電話対応
21:00 ラストオーダー
後片付け、シルバー組み
22:00 勤務終了
2日目以降(10:30~22:00)
1.仕事体験
前日と同様
補足事項
最少催行人数:1名
宿泊場所 :近隣宿泊施設
体験経費
参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
※初回の体験のみ適用
食費:自費負担
交通費(自宅~集合場所):自費負担
体験者の声
オーナーさんとチームメンバーが素晴らしく、特に多様性を受け入れるスタンスが気に入りました。
日本語が完璧ではない外国人の私を快く迎え入れてくださり、短期間の体験にも関わらず、接客のお仕事だけに留まらず、仕込み作業や日本のおもてなしなど、飲食業の”いろは”も丁寧に教えて下さりました。
この体験を通して、日本で、飲食業界で働くことに自信を持つことができるようになりました。このご縁を次の人生戦略に繋げられるよう、また必ず訪れたい場所です。(海外在住)
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