事業者名(会社名) | 縁ga環 |
住所 | 新宮市熊野川町西敷屋450 |
業種 | 宿泊業・飲食業 |
事業内容 | カフェ・ゲストハウス運営 |
「記憶に残る体験をしてもらいたい。」そう話すのは、和歌山県新宮市熊野川町でcafe&ゲストハウス”縁ga環”を営む内山清市さん。2016年4月に、千葉県から一家6人(当時)で、この熊野川町へ移住してきました。
埼玉県出身の内山さんは、東京に住んでいた頃に結婚。その後、千葉県九十九里へ移住しカフェを営んでいましたが、もっと田舎に行きたいと考え、熊野川町への移住に踏み切りました。現在は子供5人の7人家族で、大自然の中での田舎暮らしを楽しんでいます。
「どんなところに住みたいとか、どんな暮らしをしたいとか、実際に体験してみないことにはわからないと思うんです。田舎暮らしに憧れる人も多いと思いますが、やっぱりキレイなことばかりではないので。その人の未来に繋がる体験ができる場所を作っていきたいですね。」
内山さんの子供たちは数キロ先のフリースクールに自転車で通い、休日は川で釣りを楽しんだり、のびのびと育っているそう。縁ga環では、そんな”家族での田舎暮らし”のリアルも感じることができるはずです。
今回体験できる内容
内山さん一家が住む物件は、元々空き家で手入れはあまりされていなかったそう。自分たちで直していくことを条件に、家賃は破格の5,000円。移住当初から家族みんなで修繕やDIYをして、少しずつ綺麗にしてきたといいます。
「なぜか、いつもゼロからスタートしています。自宅もそうですが、最近も新たに山付きの物件を購入しました。そちらも今後手を入れて、新しく何かできる場所になったらいいなと思っています。移住する場合、DIYの経験は役に立つはずなので、そういった作業も体験してもらえたら。」
今回のしごとくらし体験では、縁ga環でのcafe、ゲストハウスに関わる仕事はもちろん、田舎暮らしでの農体験、物件の修繕などさまざまな体験ができます。「うちで色々体験してもらうこともそうですが、せっかくならご縁も繋いでいきたいですね。地域の人や移住組の人も、ものづくりやコミュニティなんかもやっているので、限られた時間ですが、希望に合わせてできるだけ紹介できればと思います。」
滞在期間中は、ひとつの作業だけをするのではなく、さまざまな面から熊野川町での田舎暮らし体験をしていただきます。やってみたいこと、聞きたいことがあれば、ぜひ積極的に内山さんに話してみてください。
仕事は1つである必要はない。自然に生きていく分のお金があれば充分
移住した後の不安として多く挙げられるのが、収入源である仕事。しかし内山さんは、仕事を複数持っていればまあまあ回ります、といいます。
「例えば、トータル3万円くらいになる仕事を4つすれば、月12万円になりますよね。僕は元々水道屋だったので、頼まれたら修繕や取り付け工事をしたり、収入源のひとつになっています。やっていて嫌じゃない仕事をいくつか持てば、案外マイナスにはならないですよ。」
自然農で野菜を作ったり、ヤギを飼育したり、今年は新たに田んぼを購入しお米作りも始めるという内山さん。奥様は、機織りや染め物、木の皮でのかばん作りなど、さまざまなものづくりも行っています。自分たちでできることは自分たちの手で行いながら、人との縁や地域とのつながりを感じ、家族7人で楽しく暮らしていければそれで充分だと話します。
「こうでなくてはいけない」という固定観念に縛られて、自分にとって何が大切なのかわからなくなっている人も多いのではないでしょうか。田舎暮らしはもちろん、自分を大切にして生きていきたい人にとって、縁ga環での体験は、あなたの未来に新たな選択肢が生まれる、そんな体験になるのではないでしょうか。
スケジュールイメージ
1日目(13:00~17:00)
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.縁ga環での仕事の説明
3.農作業・修繕作業のお手伝い
※時期、天候状況によって変更があります。
2日目(9:00~17:00)
1.地域の人のコミュニティ紹介
2.農作業・修繕作業のお手伝い
※状況によって変更があります。
3日目(9:00~15:00)
1.農作業・修繕作業のお手伝い
※状況によって変更があります。
2.体験の感想、質疑応答
補足情報
最少催行人数:1名
宿 泊 場 所 :縁ga環
体験経費
参加費:無料
宿泊費:5,000円/泊まで補助あり
※初回の体験のみ適用
食費:自費負担
交通費(自宅~集合場所):自費負担
体験者の声
熊野の山深い集落で、家族共々非常に貴重な体験をさせていただきました。短い日程で、縁ga環さんのご家族のみならず、デモクラティックスクールくまのびさんの皆さまなど、意外とさまざまな方々にお会いでき、お話を伺えたことが僥倖でした。
都会とは全く違う間が流れる、暖かくも厳しい自然最前線の空間。そこで暮らす子供達と、これまた都会とは全く違う、人間同士のふれあいの在り方に、困惑しつつも楽しんでいる自分がいました。
大人も子供も服のまま川で遊んだり、猿に荒らされた直後の畑で、齧られまくったジャガイモを収穫する悔しさを味わったり、水道の水を引いている裏山の川の砂利を、長靴にザバザバ入ってくる水に苦戦しながらさらったり、食べ盛りの縁ga環さん内山家の子供たちと食べ物を取り合ったり、家の外に設置されている五右衛門風呂から、暗闇を飛ぶ1匹の蛍を見たり、振り返れば無茶苦茶貴重な体験ばかりの中、自分の心がすっぴんの素っ裸になっていく感覚を得ました。
縁ga環内山さん(ご主人の方)とも、いろんなお話をさせていただきました。熊野の集落の生活の、良いところも悪いところも、包み隠さずお話ししてくれ、見せてくださいました。
こういった体験を通し、これからいくらでも豊かな人生が、自分自身の手で(そして出会いとご縁の力で)切り開けると自信が得られました。
本当に言葉では言い尽くせないのですが、このような機会をいただけて、本当にありがとうございました。(シンガポール在住)
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