吉岡 理恵(よしおか りえ)さん

石川県→和歌山市

石川県出身。地元企業で空間デザインのデザイナーとして勤務。独立後、和歌山市で開催されたイルミネーションイベントにデザイナーとして携わる。2017年7月、和歌山市に移住。県内外でイベントなどの空間デザイン、ディレクションを手がける。

独立への思いと出会い

金沢市の会社でディスプレイや空間デザイン、装飾の仕事に携わっていた吉岡さん。10年ほど勤めるうちにフリーランスとして独立する気持ちが芽生えていました。

独立のきっかけは仕事先での出会い。当時、オープン前だったイオンモール和歌山のディスプレイデザインに携わっていた吉岡さん。現地で仕事を依頼できるメーカーを探していたところ、和歌山で活動するデザイナーから、タカショー・デジテックを紹介されたことが吉岡さんの人生を大きく変えました。

「前の会社を退社後、タカショー・デジテックの古澤さんから『フェスタ・ルーチェのデザインをやりませんか』というお話があり、タイミングとしてぴったり合いました」と吉岡さんは当時を振り返ります。

やがて「株式会社Rays Factory」を設立し、フリーの空間デザイナーとして独立しました。

仕事の縁で和歌山市に移住

和歌山市にあるテーマパーク「和歌山マリーナシティ」で2017年冬より毎年開催されているイルミネーションイベント「フェスタ・ルーチェ」。吉岡さんは前年の立ち上げ段階からデザイナーとして携わっています。

当初はまだ金沢市に事務所があり、打ち合わせがある度に片道約5時間の道のりを往復していました。フェスタ・ルーチェに関わる期間だけ和歌山市に滞在しようと思っていましたが、立ち上げから1年以上かかる仕事であり、事務所を移した方が今後の仕事がやりやすいと思ったので、和歌山市への移住を決めました。

「もともと地元志向ではなく、行ったことがない土地に住みたいという願望がありました。過去に携わったイオンモール和歌山の仕事は現場ばかりで、土地のことは全く知らなかった。『だったら、住んでみよう』と決断しました」と振り返る吉岡さん。2017年7月に移住しました。

▲2019年に開催されたフェスタ・ルーチェの会場

空間デザイナーとして活躍

フェスタ・ルーチェの仕事を中心に、各所で空間デザイナーとして活躍する吉岡さん。クライアントからの要望をプランニングし、生まれたコンセプトや世界観を元に、空間を総合的にコーディネートしていきます。

「フェスタ・ルーチェの場合では、ビジュアルイメージの部分がぶれないように、皆さんの意見をまとめ、いかに世界観をまとめていくか。そこは特に気を配っています」と吉岡さんは語ります。

「このような仕事では、見てくれたお客様のリアルな意見を聞くことができるのが良いところ。喜んでいただける様子を感じることができて嬉しいです」。

フェスタ・ルーチェ会場で販売する雑貨なども自分たちでセレクト

暮らしに便利な地域

仕事の忙しさもあって「気がつけば、和歌山市での暮らしも2年経っていました」と笑う吉岡さん。

和歌山市は抜群の住みやすさだと実感しています。「車で移動できるし、大阪へのアクセスも良い。海と山が近くにあるのも気に入っています。スーパーに県産の食材が多く揃っているのも嬉しい。ついついたくさん買ってしまいます」と話します。

何事も決断は早いタイプ。移住へのアドバイスも吉岡さんらしさが垣間見えます。
「思い立ったらすぐ行動すること。それといつでも引っ越しできるように、部屋は常に片付けと掃除をきっちりしておく(笑)。そういうスタイルを確立しておけば、すぐ行動できます」。

プロフェッショナルをめざして

和歌山市での仕事に携わるために移住してきた吉岡さん。これからの目標は?

「仕事の面では誰にも負けない専門分野をもっと極めて、さらなるプロフェッショナルをめざすこと。和歌山に関しては、白浜や高野山には行ったことがありますが、まだまだ知らないところが多い。県外から友だちが来たらしっかり案内できるようになりたいです」。

 

株式会社Rays Factory
和歌山県海南市南赤坂20-1
メール rie_yoshioka@icloud.com