山梨県出身。東京都で編集プロダクション「ノオト」に勤めていましたが、縁があって2018年2月に家族を連れて和歌山市に移住してきました。電動バイク会社「glafit(グラフィット)」に就職し、ユーザーサポートやPR活動を担当しています。
自動車づくりの現場へ
高校卒業後、6年間フリーターをしていましたが、SNSでノオトの求人ニュースを見て、もともと読書量が多く、文章の仕事にハードルを感じなかったことから上京。同社では今や全国各地で開かれている「ライター交流会」を企画し、2年ほどの間、月1回以上のペースで催しました。この交流会ではライターを始め、編集者やデザイナー、エンジニアなどさまざまな職種のクリエイターが参加して、ゲストを招いたトークセッションをしたり参加者同士が交流をしたりします。
和歌山県でライター交流会を開催したことや、ノオトでは自動車分野を担当していたこともあり、田島さんはglafitのCEOと出会いました。田島さんはノオトでインターネット・メディア上の企画、編集、原稿執筆、運営などにばかり関わってきたので、メーカーなど実際に開発や手を動かすことを学びたいと思っていました。「ベンチャーなど規模の小さいところで、本当に現場に関われる仕事がしたい」と、glafitのある和歌山に移住を決めました。
移住後も経験を活かして
glafitの電動バイクは折りたたみのできるペダルのついた電動バイクとして注目を浴び、約3千台を売り上げています。現在は自動車用品店で販売していますが、glafitとして初めてのバイク販売なので、さまざまな不具合を改善したり、販売員にバイクのことを理解してもらったりする業務に田島さんは取り組んでいます。
仕事以外の暮らしの変化
移住の際、東京で料理人をしていた田島さんの夫は「和歌山県には行ったこともないし、行きたくない」と抵抗していたそうです。しかし田島さんが頼み込む形で移住してきた今では、カフェチェーン店の料理長を務め、メニュー開発や食材の取引先と関わることができるようになって楽しいと話しているそうです。
保育園児の娘との時間も増えました。「家にいてもパソコンを触っているという時間が減り、娘に集中する時間が増えたことはよかったです。最近では娘が関西弁を話すようになって」と笑顔。
和歌山県に移住して変わったのは、夜お酒を飲みに出掛けることが少なくなり痩せたこと。「東京では週に4回くらいは同じ業界の人と飲みに出掛けていましたが、今は車があるから気軽にお酒は飲めないし、暴飲暴食をすることがなくなりましたね。健康になったと思います」と田島さん。他にも、住まいの賃貸マンションでは、隣の夫婦に地元・山梨県の農作物を贈ったりするなど、いい近所関係を育んでいるそうです。
和歌山県に移住するとお金を使うことがない、とよく言われます。遊ぶところがない、ということもあるかもしれませんが、時間の過ごし方が都市圏とは違うのではないでしょうか。田島さんにも、どんどん和歌山暮らしを楽しんでもらいたいと思いました。
・所在地 〒640-8032 和歌山県和歌山市南大工町7-1 フォルテ北館
・TEL 050-3852-1236
・メールアドレス info-jp@glafit.com
・ホームページ http://glafit.com