大阪府貝塚市出身。大学卒業後、一般企業に就職。会社員として勤める中、知人からのアドバイスによって、かねてからの望みだった田舎暮らしを決断。人々との出会いにより、2017年4月、古座川町に移住。2018年11月に『Lacoma(ラコマ)ゲストハウス』を開業。
自分らしく生きる道を選択
大学卒業後、大阪の生命保険会社の営業社員として頑張っていた高柳さん。当時クライアントだった会社社長に紹介してもらった古座川町にある「株式会社Kozacara」岩倉社長と面会。高柳さんより1つ下の岩倉さんが若くして田舎暮らしを実現し、地域で事業展開している様子を見て、これは何かのきっかけだと感じました。
「田舎暮らしは、年齢を重ねてからのセカンドライフという固定観念がありましたが、私もやってみたいと思い、古座川町への移住を決断しました」。
決断後は、住居も仕事もタイミングよく見つかり、2017年4月に移住。「全ては人とのご縁です」と高柳さんは話します。
ゲストハウス経営に向けて始動
地元の農業法人で1年間勤めた後、四国へ旅に出た高柳さん。目標の1つでもあったゲストハウス経営に向けて、興味のある場所をいくつか巡りました。その中でヒットしたのが徳島にある大自然に囲まれたゲストハウス。リフレッシュできて、心のメンテナンスにつながるところに魅力を感じ1ヶ月間、研修という形で現地で学びました。
「過去に農家民泊ツアーで楽しい時間を過ごした思い出があり、人と人を繋ぐゲストハウスの経営に興味を持ちました。それに人が好きでいろんな価値観に出会いたかった。その手段はゲストハウスが良いと考えました」。
地域であらゆる経験を重ねて、2018年11月に古座川町小川に『Lacomaゲストハウス』をオープン。Lacomaとは「ライフコネクトマザー」の略。「人生をつなぐ母親的な場所になるように」という思いを込めて名付けました。口コミとSNS、紹介での来客が中心で、男性のみの宿泊はお断りしています。
ゲストハウスはのんびり過ごせる日本家屋
「お客様は20から30歳代の都会暮らしの方が多いです。『私の人生、このままでいいのか?』というルーティンから抜け出せない人たちが、Lacomaに来て話すことでリフレッシュして解決できるきっかけになればと思っています。私自身、これからの人生と向き合うために移住して来たので、そういう人たちが自然と集まって来ます」。
虫の大きさに驚くことも!
古座川町に移住するまでは田舎のいの字も知らず、車の運転さえままならなかった高柳さん。時の流れの速さが都会とは全然違うと実感します。買い物など不便に感じることはありますが、Wi-Fiもあり、都会と変わらない生活を送っています。
「古座川町の魅力は自然。人の手が加えられていない、自然本来の姿が残っています。それに何といっても水が綺麗ですね! 驚くのは虫の大きさ。虫は大丈夫な方ですが、それでもびっくりします」と高柳さんは笑います。
Lacomaゲストハウスがある滝の拝地区
夢はコミュニティづくり
開業して2年目。ゲストハウス経営は夢への第一歩と語る高柳さんは、その先を見据えています。
「これからの目標は、一緒になって活動できる仲間をもっと増やすこと。自分らしく楽しく暮らすため、Lacomaを拠点とした風通しの良いコミュニティを築きたい。アーティストや専門性のある人たちが古座川に移住して来たら、自分自身楽しくなるし、地域活性にもつながります。将来的には社会貢献もできるようになりたいです」。
Lacomaゲストハウス
和歌山県東牟婁郡古座川町小川826
URL: https://lacoma.co.jp/