佐賀県出身。中国をはじめ海外各地への滞在・旅行を経て、京都市のゲストハウスで勤務。自然での暮らしや子育てを望むようになり、移住を検討。2019年8月に家族3人で高野町に移住。ゲストハウス「はちはち」を同年12月より開業。
ゲストハウス開業のため移住
国内外問わず、毎年多くの観光客が訪れる霊峰・高野山。八並さんが高野町に移住した理由の1つは、ゲストハウス経営でした。
「約5年間、中国などでの海外生活を経て、帰国後、日本での仕事を考えた時に、観光客を受け入れる仕事をすれば面白いかなと思いました。そこで京都市のゲストハウスで働いてみるとすごく楽しくて、いつかゲストハウス経営をしたいと考えるようになりました」と話す八並さん。
子供が生まれ、自然の中で子育てしたかったという希望もあり、ゲストハウス経営という目標に向けて本格的に始動することに。岐阜県高山市、福岡県、実家のある佐賀県など、あらゆる地域を候補に挙げていましたが、最終的に高野山に絞りました。
「ヨーロッパ人を中心に人気がある高野山でゲストハウスを経営すれば、海外からの旅行客も喜ぶのでは?と思い、検討を始めました」。
和歌山県を訪れたことはなかった八並さんですが、調べてみると自然が豊かで良い地域だとわかりました。
「お試し移住」で地元の雰囲気を感じる
高野山に興味を持ち、初めて現地を訪れた八並さん。過去に1年ほど暮らしていた東チベットの雰囲気に似ていると感じ、独特の空気が漂う宗教都市の佇まいにすっかり魅了されて高野山移住への思いが高まりました。
そこで暮らしやゲストハウス開業に向けた相談をするために、八並さんは高野町にコンタクトを取り、情報収集を開始。そんな中、高野町担当者からある物件を紹介されました。元は学生寮だった建物で、2階に6畳の部屋が6つ。ゲストハウスを営むには最適の物件でした。この住居を見つけたことが移住への大きな決め手となりました。
移住に向けて、ある程度気持ちが固まった頃、八並さん家族は、高野町内にある移住者向け施設に1週間滞在しました。
「現地を歩いてみることで、地域の雰囲気を感じることができたし、友達もできた。移住を決める前に、先に移住して来た方々とお話する機会は大事。気になることがあれば、移住先に何度も足を運んでみることをお勧めします」。と移住へのアドバイスをいただきました。
地域の人たちの優しさを実感
こうして八並さん家族は2019年8月に移住。住居リフォームの傍ら、八並さんはご近所さんの家業を手伝ったり、高野山観光センターの臨時職員として勤めました。特に観光センターでの仕事は、高野山に関する学びの時間にもなって一石二鳥でした。
「移住してからもご近所の方々がとても良くしてくれて、地元のことも教えてくれるので助かっています。買い物は正直不便ですが、慣れたら橋本市まで車で30分くらい。不便と思うことも楽しんでいます」と八並さん。
「子育てに関しても、地域の皆さんに守られているのを実感します。近所のおばあちゃんが孫のようにかわいがってくれたり、皆さん優しい。引っ越してきて良かった」と奥さまの幸子さん。
念願のゲストハウスを開業!
そしてついに2019年12月、ゲストハウス「はちはち」を開業。名字の「八」と「末広がり」からとった名前は、覚えやすくてチャーミング。家族経営ならではのアットホームな雰囲気が自慢です。
これからどんなゲストハウスを目指したいですか?
「海外からの宿泊客には非日常の高野山で、日常の日本の家庭生活を感じてもらえたら。地域のお店と一緒に、お互い相乗効果で高野山全体が盛り上がれば嬉しいです。移住に際しては地域の方々にお世話になったので、今度は自分たちが移住者の方々のサポートをしたい。何でも聞いてください!」
ゲストハウス「はちはち」からの眺め
ゲストハウス はちはち
和歌山県伊都郡高野町高野山234-2
080-7496-6232
URL: https://hachihachikoyasan.
メール: hachihachi.koyasan@gmail.com
インスタ: hachihachi_koyasan
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