西口なおみさん

移住体験ツアーへの参加をきっかけに

もともとサーフィンやキャンプが好きで、和歌山県にも夫・文雄さんと一緒に訪れたことがあった西口さん。そんな中、「やっぱり和歌山はいいな！もっと和歌山を知りたい」と、移住を考え始め、1泊2日で大好きな海のある串本町とすさみ町の暮らしを体験できる「現地体験ツアー」に参加しました。

ツアーでは、先輩移住者との夕食交流会や地域住民と一緒のサンマ寿司作り体験、クルージング体験をしました。文雄さんはすさみ町の街中や浜辺を歩いている時に、地元の人に「夕陽がきれいだよ」と教えてもらったそう。それがきっかけで同町に心惹かれるようになったと言います。

そのあと、すさみ町の移住担当者「ワンストップパーソン」による案内で地域や空き家を見て回り、近所の方たちと交流する中で同町和深川地区の物件を借りることに。「隣の家で毎日たき火をしていて、近くの人がみんな集まってくるんです。いつも話し掛けてくれるおばあちゃんもいて、毎日様子を見に行っては話して楽しかったです」とほほ笑みます。

交流が深まるにつれ、海が好きと知った地域の方が、海が目の前に見えるすさみ町見老津地区の家を見つけてくれ、引っ越しをしました。家では文雄さんが2018年から民宿「とうびゃ」を経営しています。

やりがいある仕事との出合い

この地域ならではの仕事を探して、西口さんは2018年2月からリゾート大島に就職。フロント受付から場内清掃、トルコランプ作り体験の講師など幅広く担当しています。シーカヤックのインストラクター資格も取りました。「オーナーが出会いを大切にする人なので、さまざまな人との出会いが多い職場で、性に合っています。やりがいのある仕事に就けてよかったです」と楽しそうに話される西口さん。

リゾート大島は広大な敷地を誇るキャンプ場。ログハウスやコテージなど宿泊施設、オーシャンビューの露天風呂、手ぶらでバーベキューが出来る施設もあります。シーカヤックやダイビングのほか、串本町と友好関係のあるトルコ伝統の「トルコランプ」作り体験などもできます。

移住に大切なこと

西口さんによると、和歌山の人は“シャイで、優しくて、温かい”。「田舎での暮らしは簡単ではないです。地域の人が何でもしてくれる、というのではなくて、自分が何かしよう、してあげたいという気持ちを持った人の方が馴染みやすいと思います」と言います。

移住後の地域との関係が気になる人に向けて、「地域に溶け込めないのではという不安はもちろんあると思います。揉めたりしても、解決して、仲良くなるのはどこへ行っても一緒。そういう時は周りの皆さんに頼ったらいいんです」と心強いメッセージをくれました。

仕事が休みの日は、文雄さんと愛犬・ポンちゃんと一緒に紀南を中心にまだ訪れていない面白い場所探しに出掛けるという西口さん。これまで訪れたことがある中でオススメは、すさみ町なら「フェニックス褶曲」、串本町なら樫野埼灯台やリゾート大島の露天風呂、古座川町なら「滝の拝」や「植魚の滝」だそう。大阪などから友人が遊びに来る時にははりきって案内するのだと、嬉しそうに話してくれました。

【編集後記】
仕事や移住後の暮らしが楽しくて仕方ない！というくらいに元気いっぱいの笑顔でお話ししてくれた西口さん。移住者が和歌山暮らしを楽しんで、それを他の人に伝えてくれること。これが地元住民にとって何よりも嬉しいことですね。

南紀串本リゾート大島
・所在地：〒649-3631　和歌山県東牟婁郡串本町樫野1035-6
・TEL：0735-65-0840（予約受付）
・E-Mail：info@resortohsima.com
・ホームページ：https://www.resortohshima.com/

民宿とうびゃ
・所在地：〒649-3141　和歌山県西牟婁郡すさみ町見老津356
・TEL：090-3675-1843