京都府宇治市出身。料理人として地元で暮らしていたところ、北山村「おくとろ温泉」の職員として採用されて、2010年に移住。現在は北山村観光センターの職員として観光に携わり、地元の魅力を発信している。
募集記事を見て転職、移住
田舎でのんびり暮らしたいという願望を持ちながら、京都府宇治市で調理師として勤めていた前川さん。
ある日、新聞を読んでいると「おくとろ温泉」職員募集の記事が目にとまりました。早速、応募をして採用が決定。2010年2月に移住しました。
「もっと自然のあるところに憧れていたというのは、元々ありました。移住を決めたのは勢いのようなものだったけど、軽い気持ちではなかった。北山村には過去に遊びに来たことがあって、のんびりとした地域だなという印象。そこが好きでした。記事を見つけていなかったら、北山村に移住していなかったと思います」。
北山村の観光産業に従事
移住当初はおくとろ温泉のマネージャーとして勤務。現場のお客さん対応から管理までほぼ全ての業務に携わってきました。今年の4月から北山村観光センターの職員として勤務。5月からシーズンを迎える筏下りの受付業務をはじめ、北山村の観光PRを担っています。
今年から仕事が変わって、観光シーズンの夏場はさぞかし忙しかったのでは?
「仕事は色々あるのですが、今年の8、9月はおくとろ温泉にヘルプとして勤めていました(笑)。温泉の方も人手が少なくて、大変だったんです」。
前川さんが勤めていた「おくとろ温泉」
何もないところが村の良さ
今年で移住してもうすぐ10年。奥さまとお子さんにも恵まれ、幸せな生活を送る前川さん。
宣伝マンとしての顔を持つ前川さんが感じる、北山村の良いところは?
「良いところは、都会にあるものがないところ(笑)。ネオンはないけど、自然がたっぷり。星空はきれいだし、お水もおいしい! それに北山村には、日本唯一のものが3つあります。筏下り、じゃばら、そして飛び地の村であること。これらは世界に誇れます。それが魅力です」。
北山村といえば「じゃばら」!
移住当初は知り合いもいなかった前川さん。
「でも近所の方々が気にかけてくれて、助けてくれました。また北山村では子育て環境が充実しています。村で暮らす子供の医療費は18歳まで無料です。また、きたやま保育園の保育料や、小中学校の給食費も無料。現に子育て世代がここ数年でかなり増えています」と話します。
「北山村は故郷。骨をうずめます!」
仕事が休みになると、新宮市や三重県熊野市に海釣りに出かけたり、お子さんと遊んだり。
オフの時間を満喫。移住に際してのアドバイスは?
「田舎暮らしを始めると、良いこともあるけど、当然、悪いこともあります。それをあらかじめ頭に入れておけば、どこでもやっていけると思います」。移住者としてはベテランの前川さん。過去、用事があって京都に帰省した際、「早く北山村に戻りたい!」と強く思ったほど、北山村に惚れ込んだ前川さん。
最後にこれからの目標は?
「北山村が完全に故郷になったので、ずっと暮らすことが目標。ここに骨をうずめます!」。
前川さんが勤めている北山村観光センター