大阪府堺市出身。前職はメディカルトレーナー。今は自然栽培農業をしながら農家民泊を経営。また高齢者のエアロビクス教室など、トレーナーとして健康管理の仕事にも携わっている。
田舎暮らしに憧れたわけ
元々は生まれ育った大阪で設計などの仕事をしていた神内さん。20代後半に大病を患ったことが、人生を大きく変える転機になったという。「病気をきっかけに健康への意識が強くなり、メディカルトレーナーなどの仕事をするようになりました。さらに、運動に加えて食べ物も大切だと実感。自分が安心して食べられるものを自分の手でつくりたいと思ったんです」。こうして以前から憧れていた田舎暮らしへと踏み切った。
いざ農業の世界へ
いろいろな地域を見た中で、和歌山への移住を決定。県の就農支援センターで8ヶ月の研修を受けたが、自然栽培については教わるところがなく、独学で覚えたという。獣害にもひどく悩まされた。「自然栽培は様々な環境条件が必要で、山沿いの人の目から離れた畑になる。そうなると猿やイノシシに食われてしまう。作物の9割が被害を受けたこともありました」。今は狩猟免許も取るなど、獣害対策に積極的に取り組んでいる。
地域の特徴をしっかりと見ることが大切
ここは静かで空気がきれいで星がたくさん見えるのがいい、と話す神内さん。仕事はやりがいがあって人と人の関わりもあり、毎日が充実している。「今後はビニールハウスでの野菜の安定供給や、ネットショップも実現したいですね」。最後に移住を検討中の人へアドバイスをくれた。「憧れだけでなく、その地域の悪いところも分かったうえで来てほしい。季節ごとに行ってみるなどしっかり地域の特徴を見て知ることが大切です」。
日高郡日高川町船津874
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