和歌山県出身。仕事で大阪、東京と移り、ある時、友人の誘いで遊びに訪れた田辺市本宮町の景観に強く惹かれて移住。現在はゲストハウス及び焼き鳥「おかげさん」を経営している。
わかやま暮らし~偉人ゆかりの古民家と移住者~
和歌山県では、県への移住を推進するための、様々な取組を行っています。今回は、県の移住者起業補助金を利用して起業された方をご紹介します。
「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」という一節。
わかやま出身の禅僧、山本玄峰老師から生まれたことをご存じでしょうか。
山本玄峰老師が、当時の首相、鈴木貫太郎氏に宛てた手紙にこの一節があったと伝えられています。
実は、田辺市本宮町に、山本玄峰老師ゆかりの古民家が現存しています。
今回は、その古民家でゲストハウスを経営するとともに、近くにある焼鳥店を経営する移住者、白井学さんにお話を伺いました。
白井さんは移住前、東京で飲食店を経営していました。
ある時、田辺市本宮町の知人を訪ね、本宮の空気に強く惹かれます。
その後白井さんは、「こんな家はなかなか無い!これしかない!」と思える古民家に出会います。(※素敵な古民家は数が少なく、競争率が高くなっています。)
さらに、古民家のすぐ近くの空き店舗が利用可能であると知り、移住と起業を決意しました。
現在では、地元の方々に山菜を教えてもらうなど、本宮の暮らしを楽しんでいます。
日中は田辺市内を仕入れに奔走し、仕込みに追われます。
串打ち後、手早く一本ずつ重さを量っていきます。
「わざわざ量らなくてもだいたい同じ重さになっているのですが。きっちり商売させてもらう、という気持ちで量っています。」
こちらは白井さんが一目惚れした古民家です。ゲストハウスとして利用されていますが、元々は、山本玄峰老師の父が隠居する際に建てられた家です。
晩年、山本玄峰老師は、本宮へ帰郷した際にこの古民家に度々立ち寄っていたそうです。
写真にある「おくどさん」(かまど)の前に腰を下ろし、ゆっくりとお酒を呑むこともあったとのこと。
「おくどさん」以外にも、ふすまや梁など、随所に歴史が感じられます。このような由緒ある古民家が、縁あって移住してきた方に今も活用されているのは素敵なことですね。
ゲストハウス:
和歌山県田辺市本宮町渡瀬346
焼き鳥:
和歌山県田辺市本宮町渡瀬175-1
TEL:0735-30-0681
詳細はホームページをご覧ください。
ホームページ:http://kushimotokaiga.wixsite.com/home