大阪府出身。前職は家具・インテリア雑貨の会社でマネジメント、マーケティングの仕事に携わる。現在は集落支援員。
移住のきっかけ
大阪府出身の大西さんは家具、インテリア雑貨の会社でマネジメントやマーケティングの仕事をしていました。
ご家族は大西さんと奥様と1歳半になる娘さん。当時は終電まで仕事をすることもあったそうで、家族と一緒に晩ご飯をとることもほとんどなかったと言います。
「田舎に興味を持ったのは子供が生まれてから。子育ての環境を考えて何年後かに田舎暮らしができたらいいなあと。夫婦ともに都会での暮らしにくさを感じていたと思います。」
「移住のきっかけは、子育ての雑誌に移住特集の号があって、全国一覧のページに和歌山で唯一、那智勝浦町の色川地域が小さく出ていたんですよ。」
和歌山なら近いという理由で深くは考えず、他の県や地域との比較検討もしなかったそうです。
「ネットで調べてみると地域活性事業の求人があったんですよ。これはいいきっかけだ!と思って、とりあえず仕事があるのだったら行きやすいなと思いました。」
「急遽、履歴書を送って面接。3日後ぐらいに採用しますって電話がかかってきたんです。すぐに会社やめますって言って(笑)2週間後には移住です。」
奥様も移住には乗り気で求人先の色川に熱烈なお手紙を送ったそうです。
「それが届いた頃にはもう採用の電話をいただいてたんですけどね。」
子育て
「奥さんも僕も田舎で暮らすのは初めてでしたけど違和感はなかったですね。当時、短期滞在施設の籠ふるさと塾もにぎわっていて、1年ぐらい住んでいました。」
「移住してよかったことは、普通に田舎暮らしが始まったというか。子供ものびのびと育てられます。都会だったら遊ぶ場所で車を気にしたりとか、そういうストレスがなくなりました。晩ご飯なんかほぼ毎日みんな一緒に食べてます。」
「田舎は遊ぶところがないとか言いますけど、ここはテーマパークばかりじゃないですか(笑)。山で遊んだり地域のイベントに参加したり、お母さん同士で山歩きを企画したり…いろいろ楽しんでます。」
「それに田舎にいるとオンオフが逆に分からなくなるんですよ。みんなで草刈りしたり、その日仕事がなかったら木を切って薪にしたり。常にゆるいオンと微妙なオフみたいな。」
これから
「やっぱり子供達には、ここで暮らしてほしいですね。都会へ勉強や仕事で出て行くのもいいんですけど、最後はここに戻って暮らしてほしい。移住者が増えても子どもが出ていったら意味がないんです。代々つながってゆく孫の孫まで…そういう流れを作りたいなあと思います。」
メッセージ
「まずは色川に来て地域を感じてもらいたいですね。ここには本来の人の暮らしがありますね。こういう環境で成長すると子どもは、たくましく育つと思います。」