石田徹さん

移住･起業の始まり

移住する前は大阪で木工所にて家具製作をしていた石田さん。もともと体調をくずしやすい体質だったので環境の良いところで自分のペースでできる移住・起業の道を選びました。
移住先を決めるために1993年、すさみ町・大塔村・美山村などの各役場へ相談し、地域を見てまわりました。起業は、家具職人をしたいと考えていたため、自分の家具作りの作業場に最も適した場所（立地条件・建物）が、旧美山村（現日高川町）でした。

移住と起業の道のり

「県外から入って来たという事で最初はやはりいろいろと気を遣いましたが、子供の成長につれて地域の人との交流が増えていきました。当時、子供は二歳で保育園。地元のお祭りにも参加しましたよ。(笑)」
こちらに来てからは無理をせず、体調に合わせて仕事が出来るようになったそうです。
「でも移住した時は25歳と若かったので仕事を始めてしばらくは販路の確保が大変でした。それでも続けていくうちに大阪などから注文が入り出しました。」
石田さんの作業場にはたくさんの道具や機械が並んでいて「大型の機械などは中古品を探したり、知り合いから譲ってもらったりして徐々に揃えました。」とのこと。
今では必要なものはだいたい揃っているそうで「この機械はこんな風に使うんですよ」と気軽に作業を見せて下さいました。
「ものづくりの仕事って自分の作りたいものを作れる幸せがあります。今を大事に、好きなものを作り続けていけたらと思っています。」

メッセージ

「移住して自分で仕事を始めるとなんだかんだとやることがいっぱいあるけれど、なんとかなると思って頑張りすぎず、のんびりやったら良い。」
「反面、自分に合わないと思った時はきちんと見極めて行動する。その勇気と決断力は必要です。」
最後に「田舎は人間が暮らす環境としていいと思いますよ。」と話して下さいました。