川口ファーム

会社情報

和歌山県紀の川市は、和歌山県北部に位置し、温暖な気候と豊かな自然に恵まれたまち。農業がさかんで、フルーツ王国としても知られる和歌山県ですが、紀の川市は県内のいちご生産第一位に輝いています。

「いちごは難しいです。土地の環境や風通し、陽の入り方によって全然違うので。でも、その難しさが面白いんですよね」そう話すのは、紀の川市で農業を営む川口ファームの川口陽平さん。

川口さんは京都の農業法人で修行したのち、紀の川市へ移住。現在就農3年目です。もともとは医療機器メーカーに勤務していたそうですが、貸し農園で1年間農業をしたことをきっかけに、サラリーマンを辞めて農業の道に入りました。

「京都では2年修行しました。九条ねぎやホワイトコーンを習いましたが、いちごは習っていないので独学ですね。いちごの他、トマトやとうもろこし、玉ねぎ、ブロッコリーを育てています」

”いちご”と書かれている書籍を読み漁り、勉強と試行錯誤を繰り返してきたという川口さん。その結果、川口ファームのいちごは糖度が高く、直売を初めてからは問い合わせが殺到したんだそう。日々植物と向き合い、失敗と成功を繰り返しながら、確かな手応えを感じているといいます。

今回体験できる内容

体験内容は季節により異なりますが、農作物の収穫や植え付け、管理がメイン。アルバイトも雇用しているため、年間を通して仕事があるといいます。

3〜5月のいちごの収穫時期は特に忙しく、収穫が通常の2倍ほどになるそう。アルバイト総出で収穫作業をしているんだとか。

「その植物の成長にあわせて動く仕事なので、自分都合で”この日にあれをしよう”というわけにはいかないんですよね。植物の状態をよく見ていると、この子らがしてほしいことがわかったりするので、手を加えるタイミングを大事にしていますね」

美味しくするために何ができるかを常に考えているという川口さん。特にいちごは、ほんの少しの差でも美味しさが変わるため、植物の状態や天候、過去の経験とも照らし合わせながら育てていると話します。

「農業は体力気力ともにいる仕事なので、元気な人だと嬉しいですね。独立願望があるなら、どんなものを育てたいかビジョンを持てるといいと思います。やる気がある人には、僕もいろいろサポートをしてあげたいですね」

川口さん自身、サラリーマン時代はデスクワークだったため、農業を始めて3ヶ月ほどは毎日筋肉痛だったそう。現在は40〜60キロの重さの箱を持ち上げて運んでもなんともないとか。

バイタリティ溢れる川口さんのもとで、農業体験をしてみませんか？

思いっきり失敗するのも面白い。楽しい道を選ぶのは難しいことじゃない

農作物のなかでも栽培が難しいと言われているいちごですが、川口さんは独学でノウハウを積み上げてきました。

「失敗もいろいろしましたよ。寒波がきた日に外出していてケアができず、ビニールハウスの中が氷点下になっていちごがダメになってしまったり、”無農薬でやってみよう！”と挑戦したら、半分以上病気になったり…。でも、それはそれでいい経験になるんです」

思いっきり失敗したときも面白いですよ、と笑って話す川口さん。その言葉から、失敗を恐れず、数々のトライ&エラーを繰り返してきたことが窺えます。美味しさの追求だけでなく、単価をあげるために、販売価格や販路も工夫しているといいます。

ゆくゆくは、いちごをはじめとしたベリーを年間で楽しめる”ベリー王国”をつくりたいと話す川口さん。この地域を背負っていくという想いと、今後の展望を話してくれました。

「バイトの子たちにも話すんですが、勇気さえ固まれば起業したほうがいいよと言っています。人に雇われるより何倍も楽しいし、みんなが思うほど難しいことじゃないんです」

また、川口さんは紀の川に移住してから、地域の人たちに積極的に挨拶していたと話します。その繋がりで農業をする土地を確保したり、必要な人を紹介してもらったり、農家同士の繋がりも増えたそう。移住3年目、すっかり地域に溶け込んでいる様子でした。

これから農業をしてみたいと考えている人にとって、脱サラ×移住×就農という経験をもつ川口さんは心強い存在になるのではないでしょうか。

農業のこと、移住のこと、起業のこと。ぜひ、川口さんに疑問や質問をぶつけてきてください。あなたの未来のやりたいことを、よりクリアに思い描ける体験になるのではないでしょうか。

体験スケジュール

1日目（13:00～17:00）
1.ごあいさつ、やりたいことや目的の確認
2.仕事のお手伝い（植付け、苗の管理、収穫など）
・いちごや野菜（トウモロコシ/トマト/ブロッコリー/玉ねぎ等）
※時期によって作業が変わります。

2日目（9:00～17:00）
1.仕事のお手伝い（植付け、苗の管理、収穫など）
・いちごや野菜（トウモロコシ/トマト/ブロッコリー/玉ねぎ等）
※時期によって作業が変わります。

最少催行人数：1名
宿泊場所 ：川口ファーム
集合場所 ：和歌山県紀の川市粉河 1445-1

補足事項